パコ


今のところパコが最新作だ
コレは久しぶりにボクの中では大ヒットなんだ
要するにこういうのが生まれる事が物作りの醍醐味なんだよ
"こういうの"と言うのはね
手のひらサイズ、ポケットに入れて置いて手を入れた時に握ってしまう
世の中に有りそうで無い、無機質な素材で有機的
使い方がよく分からないけど欲しくなる
こ慣れると開け閉めが上手になる、同じモノが2つと無い
、 "自分の物""宝物"的な愛着が湧く
とまで言ったら親バカっぽいけど、、ね
だいたいコレは何なのか?
種ケース?、宝物入れ?、小物入れ?
ソレはボクも分からない
元はロケットストーブを作った後のステンレス製の煙突の端切れが
沢山貯まってね何かを作ろうと思ったんだ
叩いたり、曲げたり、切ったり当ても無く色んなことをしてるウチに
エッジを小さく折ってみたくなったり
どれだけ叩いて膨らますことが出来るかやってみたり
その為にペンチやトンカチを削って作ってみたり
思い付く事はやってみたよ
その時の残骸はそのままさ、また、いつかね。
ボクは思い付いたんだ、2つのソレが合わさるのを
夢中になったよ、必ず出来るとね
最初は丸い皿状の物を合わせたんだ
でもね、ハマったソレは開かないんだよ
トッテの様なものを付けて、ストラップを付けてみたんだ
だけど、やっぱり何も無いつるんとした質感が良くて
悩んだんだ、とても長い時間悩んだんだ、何日も、何ヶ月もだよ
だって、つるんとした物を開けるんだからね
ボクはそういう時はその事をいつも考えてしまうんだ
布団に入ってから考える事も多いよ
夢で続きを見たいからね、実際、夢で良い事を思い付いた事もあるんだよ
でも、その話はまた今度、会った時にするよ
何としても開かない丸いパコケースは結局
楕円形にしたら開くんじゃないか?ということに気が付いたんだ
すごいだろ?
ボクは直ちに作り出したよ、その結果は直ぐにOK!が出たね
夢中でいくつも作ったよ、そんな時が至福の時なんだ
作り続けていて飽きないんだ
飽きないと言うことは常に新鮮な何かが
ボクの頭の中に起こり続けるんだからね
一つ出来た時に次はこうしよう、ああしようとね
パコもどんどんクオリティーが上がって行くんだ
最終的にはエッジのリブ(ボトムと蓋の噛み合う所の微妙に立ち上げた部分)の
仕上げだったね
出来るだけ薄く、出来れば誰も開くとは思えない程の手触り感を求めたんだ
この部分を作る時は、もう目に見えないミクロの世界を
イメージと手触り感で仕上げるんだ
最近、この世界が面白いんだ、刃物を研ぐ時と同じなんだ
よく切れる切れないを、指先で触っただけで分かるかい?
分かる人なら分かると思うよ
パコはカナバサミで切ったり切り口が鋭いとガリってダメなんだ
ガリル事なくパコッとハマることなんだよ
そして、楕円形のエッジの部分を親指と人差し指で強く握った時に
パコッと開かなくてはダメなんだ
実際、今のパコは誰もが最初に見た時に開くとは思わないんだ
ボクが"開くんだよ"って言ったら、"ヘェ〜どうやって?"て言うよ
へヘェ〜シテヤッタリ!だね
今も、パコ作りは飽きなくてね
今やりたいのはウルトラマンみたいにセンターに縦のラインを入れたり
磨き上げの色々だね、磨きの世界もマニアックな話になるんだけど、、、
今日はやめとくね

パコパコ(シルバー)---円(税込)
パコ(和柄)---円(税込)

パコ(左)パコ---円(税込)
(左から2番目)パコ---円(税込)
(左から3番目)パコ---円(税込)
(左から4番目)パコ---円(税込)

パコ上記写真の展開写真